芝 からだ・ぶんかラボ

お酒を飲むと創造性は高まるか?


2019年3月2日

「お酒を少し飲んだ後のほうがよいアイデアが出るようになる」

 

果たしてそうなのでしょうか?

 

そんな見解を支持する研究があります。(DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー2018年11月号より)

 

酔った人は創造的問題解決能力が高い!?

 

ミシシッピ州立大学のアンドリュー・ジャローズ氏の研究チームによる実験です。

 

ウォッカとクランベリージュースを混ぜたカクテルを被験者に飲んでもらいます。

 

血中アルコール濃度が法的に酒帯びとみなされる数値になった状態で、言語連想問題を連続して解いてもらいます。

 

その結果、お酒を飲んでいたグループは、しらふのグループより正解率が高く、解答スピードも速かったということでした。

 

ここから「酔った人は創造的問題解決能力が高い」という結論が導き出されたそうです。

 

酔うと集中力は低下します。

 

しかしジャローズ氏によれば、これは創造的問題解決にはプラスに働くとのこと。

 

その理由は以下のとおりです

 

  • 創造的に問題を解決するには、最初に抱いた考えに固執しないことが大切
  • 創造的に問題を解決するには、一見関係のなさそうな考えが浮かんでくることが大切

 

どうやらアルコールの作用による「集中力の低下」は、私たちを「とらわれのない思考」へと導いてくれる可能性があるようです。

 

アルコールで「アハ体験」

 

人は既存の概念にとらわれてしまうもの。

 

「自由に発想しなさい」と言われても容易にできないことも多いでしょう。

 

そのようなときは集中力を高めすぎず、心の抑制を軽くしたほうが、思わぬ考えが浮かぶものなのかもしれません。

 

今回の調査ではお酒を飲んだグループのほうが、しらふのグループより多く「突然のひらめきが降りてくる」経験をしていたそうです。

 

ジャローズ氏は、既成概念にとらわれない発想が必要なときは、ランチタイムにマティーニを一杯ひっかけたりするのが有効かもしれないと述べています。

 

日本のビジネスパーソンの場合、「ランチタイムにマティーニ(アルコール)」は難しいでしょう。

 

しかしながらブレークスルーを図りたいときには一つの方法なのかもしれません。

 

古い格言に「書くときは飲んで書き、校正はしらふで行え」というのがあるそうです。

 

なるほど。

 

大切なのは目の前の課題が創造性を必要とするのか、それとも集中力のほうが重視されるのかを見極めることでしょう。

 

そして前者のほうが重要なときに適度なお酒を楽しめば、突然どこかからひらめきが降りてくるかもしれません。

 

要はバランスを取りながら適宜使い分けることが大切なのでしょう。

 

アルコールをうまく利用すれば、私も「アハ体験(突然のひらめき)」を連発できるかな?

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