芝 からだ・ぶんかラボ

においは情動を支配する-左右の鼻でコーヒーの香りをかぎわけてみる


2019年5月3日

人間の情動は五感から入力される感覚情報によって大きく支配されています。

例えば嗅覚-においの情報。

カビくさい部屋に入ったときの何とも言えない嫌な感じ。

これは鼻を通って入ってくるにおいの情報によってもたらされます。

嗅覚は脳内の大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)という原始的な部位と結びついているため、より本能的な感覚であると言われています。

 

左右の鼻でかぎわけてみよう

においはとても大事な感覚。

嗅覚を完全に失ってしまうと、他の疾病(例えばがんや心臓発作など)より死亡率が高いという研究もあります。

またネズミの鼻を閉じて嗅覚情報が入らないようにすると、簡単にうつ病になってしまうそうです。

嗅覚はそれだけ生物が‘生きる’うえで重要な感覚であることがわかるでしょう。

さて、その嗅覚を使って香りを楽しむ方法に聞香(もんこう)があります。

これは香炉を顔に近づけて香りをかぎ分けて楽しむものです。

香道の世界には右重左半という言葉があるそうです。

これは香炉を手にして左右交互に聞くときに、右の鼻、左の鼻、そして右の鼻というように、右で二回、左で一回聞くことを言います。

先日、この右重左半にヒントを得て、左右の鼻でコーヒーの香りをかぎわけてみました。
最初は違いがわかりませんでした。

しかし意識の集中を高めていくと、左右で微妙な違いがあることに気づきました。

普段あまりすることのないことをしたせいか、とても新鮮な感じを受けました。

みなさんも左右の鼻別々で香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

左右の鼻の通り具合はどうですか?

左右の鼻で香りの違いはありますか?

そのわずかな違いに気づいたとき、からだのしなやかさは格段にアップしているのではないでしょうか。

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